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教育営業の意味を何といっても脱することの出来ない私立大学は明らかに1つの利益団体である。この学校会社の最後の株主は、仮に各人の持株の数は少なくとも、しょせん『校友』乃至『先輩』なのである。大学当局者はこの『校友』の代表者であり、学生はその候補者であり、教授は自身校友でない限り1時的な使用人である。ここから特別な『愛校心』が産まれたり、また勇敢な『応援団』が出来上ったりするのである。私立大学生にとっては、仮に自分が籍を置いている大学の実質が悪くても善くても、とに角その大学は自分−『自分』−の大学なのである。自分をこの利益社会の1員と考えるのである。ところでこういう利益団体としての私大が成立するのは、単に大学企業自身が利益があるからだけではない、実はこの営業自身が実際社会に於ける何等かの利益地盤に相応しているからなのである。
結婚という観念なり理想なりを変更しないと、結婚難は消えない。要するに『結婚難』と今日いわれているところのものは解決不可能なものだというのである。ではどう変えるか。1例は家庭というものである。女達は結婚前も[結婚後はなお更]、結婚は男と家庭生活を持つことと思っている。その言葉は好いが、どういうことかと思うと、職業婦人は社会に於ける職業生活をやめることであり、ただの娘達はなるべくボーナス[?]の多い家庭労働へ就職することである。いずれにしても社会的労働の代りに『家庭の人』となるのである。社会の代りに家庭に這入るということが、女の結婚だ。ところが男にとっては、まるでそうでない。これは男の結婚と女の結婚との悲しむべき食い違いだ。而もこの男と女とが1緒に暮すのである。その結果はどうなるか。それは奥様方の充分御承知のことだ。
そういうことから、戦争犯罪のことに及んでいって、猪首の人が、犯罪人としての通告を受けた人々について話をした。ある者は泰然自若として、顔色1つ変えなかった。ある者は蒼白になって、来客の前にも拘らず手の煙草を取り落した。ある者は渋柿をなめたようなしかめ顔をした。ある者は……。
多加代が俺の書斎にやってくる、そして2人で酔っ払って、それから……その先になにか、宿命的な決定的なものが控えているのだ。俺はそれを肯定し、それを受け容れよう、拒否はすべて卑怯だ。
それから、またある国では、子供の何かの成分を老人に注射すると、段々若返って、百5〇迄は生きられる様になる研究が進められているとか、
蝦夷はこれ時代を終るまで集團をなして陸奧に居住し、安東家の差圖によつて屡叛亂を企て、それが爲め東北地方に兼ねてより關係のあった關東の豪族即ち工藤右衞門祐貞、宇都宮5郎高貞、山田尾張權守高知等が、
家庭についてのこの常識は、実は認識ではなくて、願望や理想やまたは社会的要求に過ぎないもので、この常識を否定するような事件は恐らく殆んど毎日起きているだろうから、現実の常識的認識としては元来通用しないのだが、現実と要望とを混同することなどは、常識にとっては朝飯前のことだ。
この詩集を出版するに當り、川田順、3木羅風、芥川龍これ介の3氏は幾度か私を刺激して下すった。名越国3郎氏は書物の裝幀畫に骨を折つて下すった。
なるほどお某さまのお寺ではその女房も花子も遠慮がちではあるがおならをもらしあっている。そう悪いものではないが、さまで賞味するほどのことではないような気分だ。奥深いといえば女がそッともらすおならそのものがなんとなく奥深いフゼイであるが、無限の愛惜をこめて女房のおならを心にだきしめた覚えもない。
僕は、では仮装舞踏、飲酒会というようなものを演つて神様の御機嫌を取結ばうではありませんか、そして仮装者の考案を投票に依つて等級を定め賞品を出す事にしたら面白いでしょう……と提言すると村長は僕の案に満悦し、村費をさいて金貨の賞を出そう!という事に決った。このふれが公表されると村中は湧き立ち悉くの村民は終日重た気に首を曲げて仮装の考案に余念がなかった。詳細は省くが、
準備は出来た。彼女が来るのを待つばかりだ。御馳走が少し足りないようだが、この場合、いろんな物をごてごて並べ立てるのも、却ってさもしい。万事すっきりと、趣味を守ることだ。腹にたまるようなものは避けたがよい。肉類はだいたい下品だ。もし腹がへったら、白いパンにキャビア……パンは白いにきまってる筈だが、その白いパンがなかなか手にはいらない悲しい時代だ。
それも落ちてくれゝばまだいいのに、引毛の毛筋に縺れてブラ々しているのです。これには流石の豪傑大森晃1もすつかりあわてゝしまひました。幸ひ馬上の狂乱態でしたから急いで扇子を開いて右手に持ち、それと袖とで顔をかくして、義太夫にのつて辛くも揚幕へ逃げ込んだので、観客からは判らなかったでしょうけれど、私は滝の如き汗の上に冷汗の上塗りをしてしまったものでした。師匠も私に輪をかけた汗かきでしたが、その追善興行に私が大汗をかいたのも何かの因縁でしょう。
出されたのをつまんでみると、なるほど甘かった。それで山口は、そのような物を茶菓子に出されたことを、自分に対する未亡人の寵遇だと解釈し、これほど甘いものなら自分も拵えてみたいからと媚びて、実地見学を申し出た。
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